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写真27
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  二の丸南端から、大馬出しへの土橋を見る。この位置に櫓があったらしい。

 この土橋は「く」の字状に屈曲させてあり、それによって二の丸からだけでなく南馬出しからも横矢が掛かるようになっている。このわずかな屈曲により土橋の左右から側面攻撃を掛けることが出来るわけで、こういった細かい部分からもこの城の縄張りの巧みさを感じる事ができる。

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 二の丸南側虎口前に設けられた南馬出し上から、大馬出しを見る。南馬出しからも側面攻撃できる角度に土橋が付けられており、大馬出しが敵の手に落ちても、そこから二の丸への侵入を防ぐ工夫が凝らされている。

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 南馬出し下の堀底から。鍛冶谷戸方向から攻め上って来た敵はこの位置に出るだろう。南馬出し下で左右に分かれた堀はどちらも行き止まりだが、奥が見通せないようになっているうえに、左右からの攻撃に晒されて絶対に進めそうにない。

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 写真29の堀を大馬出し上から見下ろす。前後左右から攻撃できるようになっているのが分かる。

 南馬出しの木を伐採してくれると見学しやすいのだが。

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 大馬出しから南側の虎口方向を見る。曲輪の内側が少し高くなっている。

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 大馬出し南側の土塁上から。堀底とはかなりの高低差があり、現在でも滑落したら無事では済まなそう。

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 鍛冶谷戸方向への長い坂を見下ろす。ここを登って来る敵は左側の曲輪上からの攻撃に晒されることになろう。

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 大馬出し周囲の堀の東側。

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 広い土塁というか細長い曲輪というか。左側の大池に対する防御線であるとともに、大馬出し南側の曲輪と連絡する通路になっていたと思われる。現地案内板にある想像図では付け根のところに櫓のような防御施設が描かれている。

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 大池への斜面は急角度の切り岸になっていて高低差もかなりのもの。屋敷前を通る通路は「かたらいの路・滝山コース」という遊歩道に続いていて、散歩やランニングをする人も多いためか、2021年6月には落下防止柵が設置されるとのこと。

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 そして草木が茂るとこうなる…。緑が美しいのはいいけど、やはり冬でないと分かりづらい。

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 大池を分断する堤の延長上にある堀。公式マップでは赤い点線で「絶対防衛ライン」となっている。草木が茂って良く分からなくなってしまったが、右側は堀に沿った長い土塁になっていて、大馬出し南側の曲輪に繋がっている。

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 大池を分断する堤の切れ目。当時は水門のようなものがあったのだろうか。大池は現在湿地になっており、チョロチョロと水が流れ出ている。

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 水の確保のために堤を作って堰き止めて大きな池にしたのだろう。水堀の代わりにもなって一石二鳥。

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 カゾノ屋敷南東面を分断する堀切には橋が架かっている。説明板によると唯一尾根続きになっている弱点で、引き橋だったと考えられるとのこと。

 この橋の外側にも曲輪のような削平地と切り岸が何段もあるらしく、山の神曲輪と同様に領民の避難場所だったようだ。

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 刑部屋敷前から大池へ下る坂。左手は櫓があったと思われる張り出し部。

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